先物の空売りでリスクヘッジとは?効果的な使い方と、初心者におすすめしない理由

本記事は投資に関する情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。また、記事内のグラフ・表・数値には誤りが含まれる可能性があり、正確性を保証するものではありません。重要な判断を行う際は、決算資料等の一次情報を必ずご確認ください。

先物の空売りでリスクヘッジとは?効果的な使い方と、初心者におすすめしない理由

「先物の空売りでリスクヘッジ」は、難しい

投資家のインフルエンサーの方が「空売りでヘッジする」と言っているのを、聞いたことはありませんか?

先に結論を言うと、空売りでヘッジするのは、初心者には全然オススメしません。

理由は難しいからです。

間違ったやり方をすると、ヘッジのつもりが、ただ往復ビンタを食らうだけの形になってしまいます。

それでも興味がある人は続きを読んで、理解を深めてみてください。

先物の空売りでリスクヘッジの最大のメリット

東証が閉じている間(現物の株が売れない時間)に、売ることができることが最大のメリットになります。

株式投資をしていると色んなニュースで株価が変動することに気づくと思います。

  • 地政学
  • 日銀の発表
  • アメリカの政策

今だとフランスの国債や、原油価格、アメリカの中間選挙など本当に様々な要因で株価が乱高下することに気付きます。

日本と欧米は時差があるため、こういったニュースが流れる際には日本の株式市場は閉じていることが普通です。

なのですが、先物の空売りであれば日本の株式市場が閉じている時でも可能なので、対応することができるという話です。

これが「空売りでリスクヘッジする」の最大のメリットとなります。

上がるか下がるか本当に何が起こるか分からない状況になった時に、先物で空売りすることで、買いのポジションで祈るしかなかった翌日をトントンで迎えることができるようになるという話です。

これは緊急回避みたいなもので、その日さえ越えれば落ち着くだろうというような、混乱した日を回避するような目的で使います。

取引可能時間

市場 取引時間(日本時間)
東証(株) 9:00〜11:30、12:30〜15:30
日経225先物 日中 8:45〜15:45、夜間 17:00〜翌6:00
アメリカの株式市場 22:30〜翌5:00(夏時間)、23:30〜翌6:00(冬時間)

出典:JPX デリバティブの取引時間(2026年10月15日確認)。アメリカの株式市場は現地9:30〜16:00を日本時間に換算

東証・日経225先物・アメリカの株式市場の取引時間

買いで入っている国内株を空売りするのは全く無意味

これは計算してみると分かります。

ある株を100株持っていて、同じ株を100株空売りしたとします。

ポジション 株価が100円下がる 株価が100円上がる
持っている株 100株 −1万円 +1万円
空売り 100株 +1万円 −1万円
合計 0円 0円

※ 手数料・税金・金利などは含みません

両建てした時点で、株価が上がっても下がっても、損益は動かなくなります。

しかも空売りの方には、貸株料などのコストがかかります。

往復ビンタが起きるパターン

両建てで往復ビンタになるパターンを紹介します。

往復ビンタが起きるパターン(イメージ図) 値動きはイメージ図です(実際の銘柄・株価ではありません)

株価が下がってきて、慌てて空売りを入れたとします。

両建てした時点で、実質その安いところで売ったのと同じなので、そこから株価が反発しても、もう利益は取れません。

短期トレードの能力も必要になるので、これが空売りでヘッジするのを初心者におすすめできない一番の理由だと思います。

一番大事なのは、無理なポジションを持たないこと

世間では信用取引の魅力について語られるケースが多々あります。

しかし、私たちにとって本当に信用取引は必要でしょうか?

信用取引によって無理なポジションを取ったことによって、暴落時に追証が起きて、結局資産が消滅するというのは簡単に想像できることです。

現在、日本株は長いデフレから脱却し始めて、インフレ傾向にあります。

インフレは生活が大変になるという悪いイメージが強いですが、株式投資においては追い風な傾向です。

無理なポジションを持たずとも、1年で2倍になったり、5倍になったりする銘柄が出てきているわけです。

ポジションで無理をするのではなく、良い銘柄探しを徹底して練習していくことが自分は大事だと思います。

参考資料